Singer-Songwriter · 千紘 Official

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棘

セルフライナーノーツ

2020年1月頃に書いた曲。
ライブでよく歌う曲としては1番古い曲です。

私は小さい頃から知らない間にたくさんの人を傷つけてきました。

それに初めて気がついたのは、中学生の頃ずっと一緒にいた友達と、いつからか話すこともなくなり、相手は別の子と話すようになっていったときでした。

「選ばれない経験」でした。

私は自分の悪いところに気がつけなかった。
ただ、あのときどうすればよかったのか、相手との関係が続いていくとしても終わるとしても、何かもっといい方法があったのかもしれません。
傷つけて、傷ついたなかでどんな日々を送っていたのか、どんな気持ちだったのか、今となってはあまり思い出せません。彼女とは微妙な距離感のまま、部活引退や卒業を機にさらに疎遠になったと記憶しています。

「ちひろちゃんは無意識に人を傷つけている」と高校で同じクラスだった子に言われたことがありました。真正面からそんなことを言われたのは初めてで、この言葉がずっと胸に残っています。やっぱり私は自分で自分の悪いところに気づけていなくて、無意識な棘で相手を傷つけてばかりなのです。私って中学生の頃から何も成長していないのかもしれません。

このときの気持ちだけはずっと忘れずに、苦しみながらでも抱えて生きていくべきだと思って、今でもライブでよく歌っています。
刺さった棘を抜いたら、きっと傷が塞がって忘れてしまうから。

歌詞

悪気のない その顔が
棘のように刺さってしまって抜けないや

事実を知ることが怖かった
自分に言い聞かせるように違う違うとつぶやいた
忘れたふりして笑っている
自分に言い聞かせるように違う違うとつぶやいた

余り物になったことで孤独を感じたり
噂に踊らされて目がまわる

悪気のない その顔が
棘のように刺さってしまって抜けないや
誰も悪くはないからさ
夜のように暗くて寒くてさみしいや
君の1番になりたかった それだけ
でも君は他の誰かを選ぶんだろう

本音を知ることが怖かった
自分に言い聞かせるように違う違うとつぶやいた
静かなところに隠れていた
自分に言い聞かせるように違う違うとつぶやいた

強がってみたことで弱さを感じたり
僕は小さな公園のブランコみたいだ

悪意のないその言葉が
針のように縫い付けられて取れないや
誰も傷つけたくはない
風のようにそっとそばにいたいんだ
僕の1番はただひとり 君だけ
でも君は他の誰かを選ぶんだろう

悪気のない その顔が
棘のように刺さってしまって抜けないや
誰も悪くはないからさ
夜のように暗くて寒くてさみしいや
君の1番になりたかった それだけ
でも君は他の誰かを選ぶんだろう
君は他の誰かを選ぶんだろう

作詞作曲/千紘