セルフライナーノーツ
3/22豊橋THE楽にて開催予定の、千紘×夕季 共同企画のために書き下ろした楽曲です。ライブに向けた曲ですが、当日までに育てたいなと思って、ライブを情報解禁したタイミング(1月)から歌い始めました。
Sillage(シアージュ)とは、船が通ったあと水面に残る波の跡のこと。転じて、人や出来事が過ぎ去ったあとに、ふと心に残る香りや余韻を表す言葉だそうです。
この言葉にときめきを感じて、ライブのタイトルにしよう!と決めました。
私は3/22をゴールに、静岡 大阪 名古屋 豊橋と4日間連続でライブをします。このタイミングでツアーを決めた理由も、またどこかのタイミングで書こうと思いますが、とっても簡潔に、ありふれた言葉を使って説明すると、自分探しの旅がしたかったからです。14歳でライブを始めてから、6年以上かけて歩いてきた足跡をたどって、また新たな自分を見つけたいと思ったのです。
2サビの歌詞が特にお気に入りです。
魔法なんかどこにもないよ ただ生活があるだけさ
ときめく胸の鼓動信じて 守りたいもの確かめる
どんな言葉で飾ろうと あなたはあなた
透明な地図 広げている いま旅に出る
魔法なんてどこにもないんです。日常が劇的に変わるなんてことも、そうそうないんです。
それでも、ただそこに流れる生活を、淡々とこなしていくことだけでは物足りない。胸が動く瞬間を見逃さず、守りたいものを手放さない覚悟を持ち続けられたら、人は腐ることなく生きていけるのではないかと思います。
最後に、この曲にはとある仕掛けがあります。それは、私が今までに作ってきた9つのライブタイトルの一部分を歌詞に散りばめていることです。答え合わせをしてほしいという要望があったので、書いてみますね。歌詞に登場する順番で並べてみました。
糸をたどれば→ひかる糸をたどって(25年8月)
ほどけてゆく→夜をほどくように(25年10月)
芽吹きに染まりきれない→芽吹きに染まる(25年5月)
揺らぐ→ゆらぎを愛して(25年7月)
ひとさじ→日常にひとさじのおまじないを(25年3月)
ゆくえ→モラトリアムのゆくえ(23年9月)
序章→Prologue(25年8月)
栞→白昼夢に栞を(24年11月/25年11月)
窓辺→同じ窓をのぞいて(26年1月)
スタッフとしてつくったライブ(出演していないライブ)があったり、タイトルからほんの一部を抜き出してきたりしているので、難しかったかと思います。
このタイミングで、自分自身の足跡を大切にしようと思えたことが本当によかったと思っています。各地でライブをしていくなかで、この曲と共に心が移り変わっていくかもしれないし、ずっと同じ気持ちでいるかもしれない。どんな4日間になるのか、すごく楽しみです。
歌詞
ふわり 風の足跡 あなたの声だ
さらり 糸をたどれば思い出せる
ふと考えるの 明日のこと
溶けてゆく痛みと角砂糖
いつかは忘れてしまうのかな
ほどけてゆく夕暮れ 目指して
淡く萌える木々の芽吹きに 染まりきれない心
儚く揺らぐ波音感じて 浅い呼吸整える
どんな言葉で飾ろうと わたしはわたし
香る合図 近づいている いま舟に乗る
ひらり 落ちる花びら あなたの声だ
ほろり 寂しくないよ 元気でいるからね
ふと考えるの 昨日のこと
消えてゆく温もり 不安ひとさじ
いつかは忘れてしまうのかな
薄れてゆく記憶を 閉じ込めて
魔法なんかどこにもないよ ただ生活があるだけさ
ときめく胸の鼓動信じて 守りたいもの確かめる
どんな言葉で飾ろうと あなたはあなた
透明な地図 広げている いま旅に出る
ゆくえのわからない 序章のこと
栞を挟んで しまっておいても
いつかは忘れてしまうのかな
離れてゆく窓辺に 告げるの
淡く萌える木々の芽吹きに 染まりきれない心
儚く揺らぐ波音感じて 浅い呼吸整える
どんな言葉で飾ろうと わたしはわたし
香る合図 近づいている いま舟に乗る
いま舟を漕ぐ
収録CD
