セルフライナーノーツ
2025年3月に開催した自主企画「日常にひとさじのおまじないを recipe.1」に向けて書き下ろした曲です。同日に発売した2nd Singleの表題曲でもあります。
企画の日をどんな1日にしたいのか、開催を決めた日から毎日考えて、1番ピンと来たのが「おまじない」という言葉でした。
私は今まで自分と向き合って内に入っていくことでしか曲が書けなくて、それが1つのコンプレックスというか短所だなと感じていました。「誰かのための歌」を自分が書くということに対する恐怖感すらあった気がします。どんなきっかけがあったのかはわかりませんが、いつからか意識を外側へと向けることができるようになり、柔らかな願いを音楽へ込めることができるようになりました。
私たちの日常は、ほんの少しの何かで変えることができると思っています。例えば、想像すること。信じること。歌うこと。そんな可能性を信じてみたくて、この曲を書きました。
私はこの曲を歌うとき、聞いてくれている方たちに「この世界に希望を持ってほしい」「私の歌を信じてほしい」という思いで歌っています。でも、そう信じきれていないのは私自身なのかもしれません。私が誰かからかけてほしかった言葉だったのかもしれません。この曲を歌いながら、私は私自身の歌を信じられるようになりたいし、一緒に成長していくような感覚を味わいたいと思っています。
「長い夜のなかで しおれた花のことを僕は知っている」
この部分には、過去の自分自身の姿がそのまま重なっています。どうしようもなく立ち止まってしまった夜。ただ祈ることしかできなかった夜。それでも音楽だけは手放したくなかった。
そういう時間を乗り越えてきたからこそ、誰かの明日を照らすささやかな歌を歌いたいと思えたのだと思います。
きっと私はこれからも、自分の不安や弱さと向き合いながら歌を作っていくんだと思います。
それでも、誰かの日常にほんのひとさじの彩りを届けられるのなら、それがやがて自分自身を信じる力にもなっていくと、今は思えます。
「おまじない」は、私にとって祈りであり、願いであり、そして約束のようなものです。
今日より少しだけ明日を信じられるように。思っているより世界は悪くないと、胸を張って言えるように。
そんなふうに、自分にも聞いてくれる誰かにもやさしく寄り添える歌をこれからも歌っていきたいです。
この曲があなたの心にそっと寄り添うおまじないになりますように。
歌詞
日常に色をつけるように おまじないをしよう
ほんのひとさじで 見える世界が変わる
きらめき ゆらめく星の奇跡を
確かめるように 僕は息を吸う
そっと目を閉じて 想像してみて
君が思うより世界は悪くない
光を編むように歌うから信じてほしい
君は君のままでいてよ
日常に花を添えるように おまじないをしよう
ほんのひとさじで 見える世界が変わる
何気なくつないだ手の温度を
確かめるようにぎゅっと握り返す
時には 感覚に身を任せてみて
君が思うより直感は正しい
希望を紡ぐように歌うから信じてほしい
君は君のままでいてよ
長い夜のなかで しおれた花のことを僕は知っている
君の明日を照らす おまじないになれたらと
ただ祈る 君だけに贈る歌
そっと目を閉じて 想像してみて
君が思うより世界は悪くない
ずっと描いてきた 理想郷はここに
君がいる世界はこんなにもやさしい
小さな彩りを君と探していたいよ
僕は君と一緒に生きていきたいんだ
日常に色をつけるように おまじないをしよう
ほんのひとさじで 見える世界が変わってゆくから
作詞作曲/千紘

